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「App Storeでの公開に向けた開発」

"App Development Overview"の日本語訳です。プロジェクト管理者が知っておくべき、App Store公開までのアプリケーション開発手順全般の説明です。

アプリ開発のプロセスの話から始まり、デベロッパプログラムの登録、プロビジョニングファイルの作成方法、App Storeでの公開手順、さらには設計やテストの考え方まで触れられている。開発に必要なひと通りの知識が得られる良い入門書。参照すべき詳しいドキュメントのリストもあるのでインデックスとしても役に立つ。”アプリケーションID”や”バンドルID”など各種IDの説明は公式ドキュメントという意味では必読。なおこの文書はiOSだけでなく Mac OS X 向けアプリ開発もカバーしている。


「Instruments新機能ユーザガイド」
Instruments v4.0以降で追加された新機能の説明です。それ以前の基本的な使い方は、「Instrumentsユーザーガイド」を参照して下さい。

題名の通り、Instruments 自体の使い方ではなく 4.0と4.1, 4.2から導入された新機能の説明が記載されている。

[v4.0] Mac OS X アプリ用改良点が多い。
・Mac OS X 向け開発で利用が可能になった DTPerformanceSessionフレームワークの使い方など。DTPerformanceSessionフレームワークをアプリに組み込むと APIを介して Instruments へ情報を渡せて、詳細で効果的なプロファイリングが行えるようになるらしい。
・System Trace テンプレート(以下、説明を抜粋)
SystemTraceはInstruments用の新しいテンプレートです。いくつかのinstrumentを組み合わせて、Mac OS X側が実行する、アプリケーション性能に影響を与えうる処理のプロファイルを、さまざまな観点から収集できます。各instrumentは、システムコール、スレッドのスケジューリング、仮想メモリ(VM)処理に関する情報を収集します。たとえばゲームを開発していて、想定外の位置でフレームレートが落ちる、所定の時間内に処理が実行されない、などの現象に悩まされている場合、SystemTraceが原因の特定に役立つでしょう。

[4.1]
・「プロセッサのコア数を制限する設定」なんてのもある。
・面白そうなのが「Cocoa Layout」。Mac OS X v10.7 以降に導入された Autolayoutシステムにおける NSLayoutConstraintオブジェクトの実行時監視ができるとのこと。

[4.2] iOS関連が強化されている
「Network Connections」これはいい。以下、抜粋
iOSアプリケーションがTCP/IPやUDP/IPでネットワーク接続している状況を、Networking Connections
instrumentで調査できるようになりました。個々の接続ごと、アプリケーションごとに、実際に流
れているデータ量を調べ、また、往復時間や再送信要求などの統計データも取得することができま
す。
「Network Activity」以下、抜粋
iOS用の「EnergyDiagnostics」テンプレートに組み込まれているNetworkActivity instrumentを使うと、
ネットワーク(携帯電話網およびWi-Fi接続)とエネルギー消費量を関連付けて調べることができま
す。デバイス全体のデータフローを、各ネットワークインターフェイスと、電池から直接取得し
た、エネルギー消費量のデータをもとに追跡できるのです。
・iOS用の System Trace が利用可能になった。以下、抜粋
いくつかのinstrumentを組み合わせて、オペレー
ティングシステムが実行する、アプリケーション性能に影響を与えうる処理のプロファイルを、さ
まざまな観点から収集できます。
・「Automation」UIテストができる(JavaScriptで記述、UI Automation API を使用)。テストスクリプトの作成方法と実行方法の記述あり。参考になる。


「キー値コーディングプログラミングガイド」
"Key-Value Coding Programming Guide"の日本語訳を公開しました。
メソッドの命名パターンは必読か。また @sum などのコレクション演算子のリファレンスとして使える。一読をおすすめ(自分も)。


「キー値監視プログラミングガイド」日本語訳公開
"Key-Value Observing Programming Guide"の日本語訳を公開しました。
基本的な使い方、KVO(Key Value Observing)準拠、依存キーの登録方法など。最後に「キー値監視の実装の詳細」というのがさらっと書かれているが参考になった。オブザーバ登録されている場合、isa でクラス判定ができないとのこと。

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